都立文化財9庭園巡り、国分寺殿ケ谷戸庭園に行って来ました!

都立文化財庭園巡り

ごきげんよう!ゆみりんです。

妹と巡る都立文化財9庭園の2番目は、殿ヶ谷戸庭園です。

殿ヶ谷戸庭園は自宅の近くなので、以前は良く子ども達と訪れていました。

春の山野草の時期には、カタクリの花が一面に咲いていたり、秋になると萩のトンネルがあって通り抜け出来て楽しいです!

まさに紅葉のシーズンは、多分一年中で一番お客様が多い時期だと思います。

都立殿ヶ谷戸庭園の由来♪

殿ヶ谷戸庭園は、武蔵野の国分寺崖線と呼ぶ自然の地形や湧水、武蔵野の雑木林の植生を生かして造られた「回遊式林泉庭園」です。

庭園の段丘上には芝生が広がる洋風庭園があり、崖線の斜面部は、アカマツ、モミジ、竹林、クマザサなどで覆われ、崖線下には、湧水を利用して造られた次郎弁天池を中心とした和風庭園があります。

ここは、大正2年~4年に江口定條(後の満鉄副総裁)の別荘として整備され、昭和4年には三菱財閥の岩崎家の別邸となりました。

昭和40年代の開発計画に対し本庭園を守る住民運動が発端となり、昭和49年に都が買収し、整備後、有料庭園として開園しました。

殿ヶ谷戸庭園の名称は、昔この地が国分寺村殿ヶ谷戸という地名であったことに由来し、平成23年9月に国指定の文化財になりました。

園内の「次郎弁天の池」は野川の水源の一つで、東京の名湧水57選にも選ばれています。

アクセスの良さも魅力!

アクセスは、JR中央線国分寺駅の南口から、徒歩2分の近さです!

入園料は、一般が150円、65歳以上は70円でした。

広さは、21,124平方メ-トル!

大芝生エリアには立ち入ることができませんでしたが、良く手入れされた芝生が美しい洋風庭園が広がっています。

散策をスタートして間もなく、庭園の外の喧騒を忘れるような静けさです。

これは萩のトンネルです。秋には風情のあるトンネルになります!

萩のトンネルを過ぎると、通路がUの字に曲がり、和風庭園エリアへと向かいます。

ガラっと趣が変わる和風庭園エリア!

右側には、見事な竹林が続き、左側の丘陵には、春はカタクリなどの山野草が咲きます。

竹の緑と紅葉の赤とのコントラストに、うっとり!

竹林の下に、少しですが、キチジョウソウが咲いていました♪

キチジョウソウの花が咲いたら幸せが訪れると言われているそうです。「吉祥草」と漢字で書くとおめでたい感じがしますね!

次郎弁天池の手前の、ちょっと急な階段を登ったところに、馬頭観音が祀られています。

この馬頭観音は、国分寺市内に11基残るうちのひとつで、かつて生活に欠かせなかった馬を供養するために祀られたそうです。

野川の水源の一つで、東京の名湧水57選にも選ばれている次郎弁天池の由来が書いてある立札です。

見事な紅葉に囲まれた次郎弁天池!

国分寺崖線の傾斜を生かし、高低差がある趣のある和風庭園です。

次郎弁天池の水面にも紅葉が映っています!

池の中の飛び石を渡り、対岸に行くことができます。

石段を上っていくと、数寄屋造りの茶室、紅葉亭の見晴らし台が見えてきます。

足元に注意しながらゆっくり上がりましょう!

見晴らし台に到着!

こちらからの見晴らしの素晴らしさは、まるで絵の中にいるようです♪

ようやく空いたベンチで、私もちょっとひと休み(^。^)

こちらの見晴らし台では、お弁当やお菓子も持参可能との事!ここでゆっくり座って、庭園を見下ろしながらランチをいただくのもステキですね♪

紅葉亭は、有料で茶会や句会などに利用することもできるようですが、半年前からの予約が必要とのことです。

紅葉亭の側にある鹿おどし。井戸水を利用しており、時折、庭園内に澄み渡るような音を響かせています。

紅葉が見頃のため、今日もたくさんの人が訪れており、人の姿を避けて景色を切り取るのが大変でした。

ゆっくり歩いても、1時間くらいで回れる広さだと思いますが、和風庭園の方の高低差のせいか、思った以上に体力を使います。

子ども達が幼い頃、多分20年以上も前に何度も訪れて、萩のトンネルや次郎弁天池の飛び石などで楽しそうにしていたのを思い出して、とても懐かしい気持ちになりました。

いつの間にか国分寺駅の周辺は、新しくビルが立ち並び、すっかり様変わりしました。

私もすっかり歳を取ってしまいました。

でも、この庭園は、ずっと同じ姿でここに佇んでいます。

シニアになってあらためて訪れてみると、タイムスリップしたような感覚になるのと同時に、木々や草花に対する懐かしさや愛おしさは、以前と比べものにならないほど深くなっていることに驚きました。

四季折々に美しい姿を見せてくれるこの庭園を、もっともっと愛でて行きたいと、心から思いました!

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